昨年2018年の6月に『逆日歩』について書きました。
少し、タローなりの考えがまとまってきたので、今日は逆日歩銘柄について分析します。
(おさらい)逆日歩とは?
まず、逆日歩とは、「信用売り数」が「信用買い数」を上回り、貸株が足りなると発生します。要は「空売りされまくってる」と考えば良いです。
信用売りしている人に対して、1日単位で利子(逆日歩)が発生します。信用売りしている人は、手数料とは別に逆日歩を払わないといけません。
空売りされる銘柄は、業績が悪かったり、不祥事が起きたマイナス材料銘柄です。
(もしくは意図的に株価を下げたい銘柄・・・。)
基本的には、株価は下がります。
逆日歩がついた銘柄を、信用買いすると、この逆日歩料が貰えます。貸株金利に似ていますね。
例えば、逆日歩が0.5円/1日の銘柄を、1000株信用買いすると、500円/1日貰えます。これが10日続くと、5000円貰える計算になります。
信用売りしている人は、その逆で500円/1日、10日で5000円を支払わないといけません。
「踏み上げ」とは
信用売りした銘柄は、いずれ買い戻さないといけません。信用売りで儲かっている時は良いのですが、何らかの材料で急に株価が上がった場合、利益を確保するため、または損失を最小限にするため、投資家は慌てて買戻しを行います。
これに普通の買い注文が入ると、更に買いが強くなります。信用売りをしている側にとっては、更にマイナスです。
信用売りの損失は、「買いは家まで売りは命まで」と言うくらい「買い」より非常に大きいです。そのため株価が急激に上がると、その恐怖心もあり、損失覚悟の買戻しが発生します。
このスパイラル・相乗効果によって、株価が上がっていくことを「踏み上げ」と呼びます。
踏み上げを狙うための条件
逆日歩銘柄を買う理由は、この「踏み上げ」にあります。
タロー流の踏み上げを狙うための条件です。
①逆日歩がついている。
②信用売り残が、信用買い残に比べて圧倒的に多い(貸借倍率が低い)。
③切り返しの好材料が期待。(または、悪材料が出尽くした。)
まず逆日歩がついてる銘柄は、信用売りが強く、既に規制されている銘柄です。
このような銘柄は、注意喚起され日々公表銘柄に指定されたり、売り禁(新規の信用売りが禁止される)になる可能性も高いです。
売り禁まで行けば、新規の売りができないので、株価が更に下がりにくくなります。ここまで来ると、買戻しが非常に期待できます。
次に、逆日歩がついた銘柄の貸借倍率(信用売り残と信用買い残の比率)を見ます。
というのも逆日歩がついていても信用売りも多く、信用買いも多いという銘柄があるからです。
例えば、ずっと逆日歩がついてるFFRI<3692>だとこんな感じです。
貸借倍率が0.8倍と非常に高いです。こういう銘柄は売り買いが拮抗しているので、なかなか踏み上げは狙いにくいです。賃借倍率が0.3~0.5以下が良いと思います
ちなみに、逆日歩がついてなくても、賃借倍率が低い(空売り残が多い)銘柄もあります。こういう銘柄を狙うのもOKです。
ですが、逆日歩がついている方が、売り手側は心理的余裕がなく、更に効果があると思います。なかなか株価が下がらないと、「早く買い戻したい」と思いますよね。逆日歩の負担も大きいですし。
最後は、 株価が切り返すための材料です。この材料のインパクトが大きいほど、踏み上げは大きくなります。
主な材料は、こんな感じです。
・赤字から黒字に転換。または黒字転換が期待できるニュースの発表。
(ネガティブからポジティブへの切り返しです。)
・雑誌、TV(モーサテ、カンブリア宮殿、がっちりマンデーなど)で取り上げられた。
・悪材料が出尽くして、底値になった。
・著名な投資家がTwitterなどでつぶやいた。
(またはTwitterのプロフィールから銘柄が消えた。某T氏ですね笑)
次回は、このタロー流ルールを元に、踏み上げが期待できそうな銘柄を紹介&分析しようと思います!!