昨年2018年末も、ニトリ会長の日経平均予想が話題になりました。
2019年末も、2万円前後になると予想されています。
www.nikkei.com一方、Twitterなどで、「16000円まで落ちる」と大胆な予想をされている方もいます。
この予想が本当に正しか???と不安に思っている方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで、日経平均のPBRを使って、タロー流に2019年の日経平均を予想します。
(おさらい)PBRとは
まず、PBRについておさらいします。ご存知の方は、飛ばして下さい(;^_^A
PBRは1株あたりの純資産(BPS)に対して株価が何倍かを示すものです。
BPSは純資産÷ 発行済み株数で計算できます。
なぜPBRが大切かと言うと、「純資産」という現状の会社の実力から計算される数字だからです。予想・予測のような不確定情報が含まれません。
ちなみに、PBRが1倍以下なら「割安」だと判断されます。
日経平均のPBRは、日経平均に選ばれた225社の平均になります。
2016年の株価急落を振り返る
2016年は、2月にチャイナショック、6月にイギリスのEU離脱国民投票があり、大きく株価を下げました。2015年8月の20400円から、2016年6月には16200円まで下げました。
「16000円まで落ちる」と予想されている人は、これを参考にして言っているのでしょう。
では、この時の日経平均のPBRを見てみましょう。日経平均は16200円ですが、PBRは1.11倍です。2018年12月末は1.0倍を切って0.99倍まで落ちました。それに比べたら大したことないんです。PBRが1.0倍は、会社の実力通りの株価と思えば良いです。
それより問題は、その前2015年です。下図のオレンジの丸を注目して下さい。
日経平均は20000円を超えましたが、PBRは1.5倍と非常に割高です。
つまり、この時点で下落の危険性があった訳です。
同じ日経平均20000円でも、2015年はPBR1.5倍、2018年は1.04倍です。この違いを理解することが、非常に大切です!!
ちなみに、今16000円まで落ちるとPBRは0.82倍になります。これはリーマンショックの時の約0.84倍と同じです。リーマンショック級の事件が起こらない限り、簡単に株価が下がらないことが分かります。
日経平均は順調に成長している
2016年のPBSは約14600円で、2018年は約19200円です。アベノミクスが始まった2013年1月が約9300円だったので、この5年で2倍成長しています。
よくアベノミクスが批判の的になりますが、実は日経平均は着実に成長しているんです。
2019年の日経平均はどうなる?
この10年間の日経平均とPBRの推移です。
PBRが1.0倍を切ることは稀です。だいたい1.0倍が底値のラインになります。
PBRが1.0倍まで落ちた後、最低1.2倍まで回復しています。上手くいけば、1.35~1.5倍まで上がっています。ただ、これは過熱していて注意が必要です。
2018年12月の日経平均のPBSは約19200円です。
PBR1.2倍で23040円、PBR1.35倍で25920円、PBR1.5倍で28800円になります。
ということで・・・、
まず23000円まで日経平均は回復すると予想します!!
ただ、以前もブログに書きましたが、今年は平成から新元号に変わります。これに合わせて、無理やりでも日経平均を上げてくる可能性が高いです。
実際に平成元年の時に、日経平均株価は史上最高値38915円を付けました。
そうすると、PBR1.5倍の28800円まで上がる可能性もあります。これは結構あるかなぁ~と思ってます。うまくいけば、30000円(PBR1.56倍)越えもあると思います。
その大きな反発のための、2018年12月末の株価下落だったのかもしれません。
ただ、PBR1.5倍まで上げた後は、再度PBR1.0倍付近まで下げると思ってます。
平成元年に日経平均がピークを迎えた後も、株価は大下落しました。
今の日経平均PBSが約19200円なので、ニトリ会長の「2万円前後」の予想とも合ってきますね!!
以上がタローの日経平均予想です。
①まず23000円まで回復する。
②うまくいけば25000円~28000円越えもありえる。
③その後は下がり、2019年末はニトリ会長の予想通り2万円前後で終わる。
さて予想が当たるかどうか、楽しみです!!