先日、レカム3Qの決算発表がありましたが、①目標利益に対する進捗率の悪さと②投資機関による空売り圧で株価が下がっています。
しかし、レカム伊藤社長はブログで、次のような強気なコメントをされています。
当社グループの事業は、主要メーカーとの年間インセンティブ計上や販売キャンペーン等の関係で、第四四半期に利益計上が集中する傾向があり、前期は年間営業利益の53%、前々期は年間営業利益の117%を第四四半期で計上しています。
従って、今期計画である通期700百万円の営業利益も充分達成可能であると考えています。
すでに第四四半期も約半分が経過し、現在各事業において年間利益計画達成のための個別戦略を実行中です。
残り約1ケ月半、グループ全社員が一丸となり、通期計画の完全達成に全力で取り組みます!
そこで、本当に今期目標を達成可能かを検証したいと思います。
3Qまでの進捗状況
3Qまでの売上高・利益の進捗状況をまとめてみました。
売上高は65%、営業利益は38%の進捗率です。特に営業利益の進捗率が悪いですね。インド、ミャンマー、ベトナムへの進出費用やM&A費が影響しているのでしょうか?
倍率で試算する
昨年2017年の3Qと通期の数字から、ラスト4Qで、どれくらい伸びるかを計算してみます。
売上高は1.4倍、営業利益は2.1倍になっています。これを今期3Qの数字に掛け合わせます。
- 売上高 :5061(百万円)× 1.4倍 = 7073(百万円)
- 営業利益:268(百万円) × 2.1倍 = 567(百万円)
目標の売上高7845(百万円)にはもう少し、営業利益700(百万円)には、まだ足りませんね。
それでは、昨年より何倍頑張れば良いのでしょうか。
- 売上高 :7845(百万円)÷ 7073(百万円) ≒ 1.11 倍
- 営業利益:700(百万円) ÷ 567(百万円) ≒ 1.23 倍
ということで、去年より1.1~1.2倍頑張れば、目標を達成することができます!!
この数字を見ると、なんとなく行けそうな気がします。界王拳2倍・3倍を使う必要はなく、1.1~1.2倍で良いのです。
差分で試算する
次に過去の数字から、4Qでどれくらい売上高・利益を上げてるかを計算します。
過去2年のデータですと、4Qで売上高は1297~1462(百万円)、営業利益は146~154(百万円)です。
今期目標を達成するためには、4Qで売上高2784(百万円)、営業利益432(百万円)を達成しないといけません。これは去年より、売上高は1.9倍、営業利益は2.8倍、頑張らないといけません。こう見ると、なかなか厳しく思えます・・・。
判断のポイントは?
レカムは今年の3月にR・S社とG・Sコミュニケーションズを買収しています。今までレカムは東日本がメインでしたが、この買収で西日本まで販路を広げました。
次に、インド、ミャンマー、ベトナムへの進出ですね。これも海外の販路が広がっています。
つまり昨年との違いは、販路が拡大している点です。そのため単純に過去2年のデータと単純日比較することはできないと思います。この種まきが、きっと通期決算で確実に数字で表れると思います。
ということで、進捗率の悪さは、あまり気にしないで良いと思います。
若干、目標よりショートするかもしれませんが、昨年より着実に成長していますし。
ただ世間の期待値が高く、投資機関の空売りもあるので、意図しない株価の下落は度々あると思います。
そのため、安くなったら株価を購入し、中長期でホールドする気長な作戦をとる必要があります。じっくり仕込み、ほとぼりが冷めるのを待ちましょう♪
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